アイスバケツチャレンジ、タイドポッドチャレンジ、ファイアーチャレンジ…などなど、日本では微妙にしか流行しないけど海外では続々と新しいものが生まれては爆発的に流行しがちなチャレンジ動画。たまに耳に入ってくるけど、一体何種類あるの?!という疑問にお応えして、今確認できる○○チャレンジをまとめました。自称“チャレンジ全集”です。
目次
アイスバケツチャレンジ
(英: ice bucket challenge)
筋萎縮性側索硬化症 (ALS)の研究を応援するためのチャリティー活動として流行したチャレンジ。日本でも有名で、一般人だけでなく、有名YouTuberや芸能人もYouTubeをはじめ、各種SNSで動画を投稿して話題になりました。
ルールはこう。
- 指名された人はアメリカALS協会に100ドル寄附するか、アイスバケツチャレンジをするか選ぶ。
- 大概の人はアイスバケツチャレンジを選ぶ。面白いので。
- バケツ一杯に水と氷をぶちこむ。
- 頭の上で一気にひっくり返し、氷水をかぶる様子を動画に撮る。
- ネットにその動画を投稿して、次のチャレンジャーを指名する。
寄付と氷水をかぶることに何の関係があるんだと言われたり、バケツを頭にぶつけてケガをしたり、中には死亡事故に繋がったケースもあり、国内外で賛否入り混じって盛り上がったり炎上したりしましたが、そうこうしているうちに世界的に有名な企画となりました。中にはアイスバケツチャレンジを受け、かつ大金の寄付もするような著名人もいました。
結果的には筋萎縮性側索硬化症(ALS)の認知拡大に多大な貢献をし、世界から大量の寄付も集めました。
これは元米首相のバラク・オバマがアイスバケツチャレンジに挑戦した動画。
他にもこのアイスバケツチャレンジは多くの有名人が参戦しています。
アイスバケツチャレンジをした日本の有名人
秋元康
孫正義
綾小路翔(気志團)
郷ひろみ
堀江貴文
森進一
高須克弥
市川海老蔵
浜崎あゆみ 他
アイスバケツチャレンジをした海外の有名人
ジョージ・W・ブッシュ
ビル・ゲイツ
レディ・ガガ
デビット・ベッカム
レオナルド・ディカプリオ 他
死亡事故や怪我の危険性
前述の通り、アイスバケツチャレンジでは怪我や死亡事故に繋がるケースがありました。水をかぶるだけなのに何がそんなに危険なのか?という話ですが、大体は少しでも面白いことをしようと無理をしてしまった結果です。
特大サイズのバケツでチャレンジして、重さに耐えきれずバケツで頭を打つ事故に繋がったり、高高度から大量の水を落として、その衝撃で怪我をする事故に繋がったりと、冷水を被るだけでもそこら中に危険が潜んでいるわけです。
以下、アイスバケツチャレンジで事故に繋がった事例を集めた動画です。
タイドポッドチャレンジ(洗剤チャレンジ)
(英:tide pod challenge)
最近話題になったただの無謀&危険チャレンジです。悪くいけば死亡事故に繋がりかねません。真似厳禁だぞ。
タイドポッド、日本で言うジェルボール(カプセル型の洗濯用洗剤)を食べるというチャレンジ。無謀なチャレンジを楽しむアホの若者を中心に流行し、狂乱のうちに炎上し、そして規制されました。タイドというのはプロクター・アンド・ギャンブル社(P&G)が発売している洗濯用洗剤の商品名です。
もともとはアメリカの「ジ・オニオン」という報道機関によるジョーク記事の中で、カプセル型洗剤を食べるというネタが掲載されたのですが、そのアイデアにインスパイアされた若者がマジでやっちゃった事を端に発します。
流行り始めた最初の数週間のうちに80名近くの若者が身体を壊し、異例の注意喚起も発令されました。そしてついにはYouTubeやFacebookでこの手の動画の投稿が規制されるようになりました。
ちなみにタイドポッドことカプセル型洗剤、食べると喉や食道、胃、そして肺にヤケドを負う恐れがあり、強烈な吐き気に襲われる、そして最悪死亡しかねないと専門家は警告しているそうです。更にはP&Gが直接ネット上で「食べるな!」と警告する動画まで発表する事態となりました。
ボトルキャップチャレンジ
(英:bottle cap challenge)
身近なもので誰でも気軽に参戦できるチャレンジです。一時期ツイッターでは見ない日は無い程様々な動画が拡散されました。
そんなボトルキャップチャレンジですが、始まりは以外にもインスタグラムからと言われています。カザフスタンのテコンドーチャンピオン、ファラビ・ダブレッチンが見事な回し蹴りでペットボトルの蓋だけを吹き飛ばすという離れ業を披露しします。
「やってみろよ、#farakickschallengeだ!ジェイソン・ステイサムとジャン=クロード・ヴァン・ダム、ジャッキー・チェン、それからコナー・マクレガー!君らの動画、待ってるぜ~!」てなことを言っています。
名だたる有名人に挑戦状を叩きつけた本投稿ですが、ジェイソン・ステイサムが反応します。「ワイルド・スピード」「トランスポーター」や「アドレナリン」等といった体を張ったアクション映画で超有名な俳優さんですね。これがめちゃくちゃ華麗にキマっているんです。
これが世界的にバズる大きなキッカケになりました。失敗した様子を投稿する人、変わった方法で成功させる人、ボトルキャップチャレンジをすると見せかけてネタ動画を投下する人・・・様々な神業や工夫を凝らした面白い投稿が世界中から集まり、賑わいました。
ファイアーチャレンジ
(英:fire challenge)
悲しい事故を沢山起こした最悪のチャレンジです。これもスリルを求める若者発信で流行し、たちまちYouTubeやSNSで多くの動画が投稿されました。
やることは至ってシンプル。全身に可燃性のオイルをふりかけ、ライターで火を付けるだけ。あとは暴れて消火するなり、服を脱ぐなり、水に飛び込むなり、自由。自殺行為に等しいチャレンジです。
ネット上でこのファイアーチャレンジを見た7歳の男の子と、12歳の女児が全身に大火傷を負うという悲劇を生んでしまいました。
以下、ファイアーチャレンジについて触れている動画です。実際のファイアーチャレンジの映像も含まれているので若干閲覧注意。
マネキンチャレンジ
(英:mannequin Challenge)
これは安全で楽しいチャレンジです。その場にいる全員がマネキンのように動くのを止めて固まります。その様子を動画に撮り、主にTwitterやInstagramで#MannequinChallengeというハッシュタグを付けて投稿するのが2016年頃に流行しました。
集団で撮った動画が多く、中でも著名なスポーツチームによるマネキンチャレンジ動画は内容が凝っていて面白いと評判です。中には1万人以上が参加した動画も存在し、その熱狂ぶりが伺えます。
今までご紹介したチャンレンジと異なり、度胸試し的な側面は無く、ただただ平和に楽しむコンテンツなので、日本でも多くの人が参加しています。
Don’t stand still. Vote today: https://t.co/jfd3CXLD1s #ElectionDay #MannequinChallenge pic.twitter.com/4KAv2zu0rd
— Hillary Clinton (@HillaryClinton) 2016年11月8日
ヒラリー・クリントン氏が大統領選当日に投稿したマネキンチャレンジ動画。意外な人物からの投稿と、全く微動だにしないクオリティの高さが話題となりました。
インマイフィーリングチャレンジ(キキチャレンジ)
(英:in my feeling challenge / kiki challenge)
カナダ人のラッパー、ドレイクの曲「In My Feelings」に合わせて踊るのがインマイフィーリングチャレンジです。歌詞の一部を取ってキキチャレンジとも。流行の発端はshiggyというインスタグラマーの投稿です。シュールな振り付けとぬるぬるとした動きは謎の中毒性があります。以下shiggy氏の動画です↓
View this post on Instagram#Mood : KEKE Do You Love Me ? 😂😂😂 @champagnepapi #DoTheShiggy #InMyFeelings
Shoker🃏さん(@theshiggyshow)がシェアした投稿 –
見事に拡散し、多くの人が日本で言うところの「踊ってみた」のような感じで、インマイフィーリングチャレンジ動画をInstagramやTwitter、YouTubeにこぞって投稿しました。俳優のウィル・スミスも参戦して話題になりました。
一見陽気に踊るだけの平和なチャレンジですが、目立ちたい若者によって危険な場所で踊ったり、迷惑な場所で踊る動画が増加し、次第にその危険さ、無謀さ、迷惑さを競うチャレンジへと変貌していきました。
流行する中で、走行中の車から飛び出し、ドアを開けたまま反対車線上で踊るという危険すぎるスタイルまで確立されてしまい、多くの事故を招き、怪我人を出しました。
ついにはアメリカの国家運輸安全委員会が警告する声明を出す展開となってしまいました。
変身チャレンジ
(英:Karma is a Bitch)
変身チャレンジとは、いわゆるメイクのビフォーアフター動画です。こちらは中国のネット発祥で、あちらでは「Karma is a Bitch:カルマ・イズ・ア・ビッチ」と呼ばれているようです。
スッピン・普段着の状態で動画を始め、「カルマ・イズ・ア・ビッチ(因果応報)」と呟き、手前から布やタオルを放り投げた瞬間に同一人物が着飾った姿で現れるという内容です。
一瞬の豹変っぷりが見ていて癖になるので面白い。
「カルマ・イズ・ア・ビッチ」は海外ドラマ「リバーデイル」の中で登場する台詞のようで、何故かは分かりませんが、中国ファンの間でブームになったそうです。
ネイマールチャレンジ
(英:Neymar challenge)
ネイマールの真似をするチャレンジ。ロシアワールドカップの影響で一気に流行しました。
ネイマールはブラジル代表のサッカー選手なのですが、接触やファウルを受けた際に審判にアピールする為にわざとらしく大袈裟に痛がって見せ、転げ回る姿がとても有名です。
ちょっとかすっただけだったり、時には何も無いのに突然痛がって転げ回る姿はあまりにも面白く、炎上したりイジられたりともはやお祭り状態となっていました。
そんな中出現したのがこのネイマールチャレンジ。
もうお察しかと思いますが、何も無いのにいきなり転げ回って痛そうなフリをする、という動画です。
中には凄まじい大人数でネイマールチャレンジをしている動画もあり、一見すると地獄絵図。でも本当は誰も怪我してないから全然大丈夫!
インビジブルボックスチャレンジ
(英:invisible box challenge)
日本国内では見えない箱チャレンジ・透明の箱チャレンジと言う名称で紹介されています。いわゆるパントマイムに挑戦するチャレンジ動画です。
足元に膝位の高さの透明の箱があると仮定し、それを片足で踏みつけて飛び越える、というパントマイムをします。
片方の足は宙に浮かせてその場に固定したまま、実質ジャンプするというのが地味に難しく、その絶妙な難易度とどこでも誰でもチャレンジ出来る手軽さでブームとなりました。あのジャスティン・ビーバーも参戦し、口笛を吹きながら楽々やってのける様子が話題になりました。
上記の動画、上手な人も下手な人もいますが、これでも成功している方。数々の失敗動画も面白動画として話題を集めました。中でもユーチューバーのローガン・ポール氏のインビジブルボックスチャレンジの失敗動画は転倒したあとのキョトンとした顔がシュールで面白いです。
fuk pic.twitter.com/QY63oenBcx
— Logan Paul (@LoganPaul) 2017年12月16日
デオドラントチャレンジ
(英:deodorant challenge)
タイドポッドチャレンジの後釜のようなノリで流行したこれまた無謀で危険な真似厳禁チャレンジ。
本来肌から十分に離して使わなければならないデオドラントスプレーを至近距離で噴射し、その裂かれるような冷たさにどれだけ長時間耐えられるかを競って若者が次々に動画を投稿しました。
こちらも深刻な怪我人を出しています。イギリスの15歳の少女がデオドラントチャレンジに挑戦し、腕にえげつない凍傷を負い、皮膚の移植手術を受ける羽目になりました。
すみません、サムネですでに凍傷の跡が出ちゃってますが、デオドラントチャレンジを紹介している動画です。
まとめ
度胸試しのような危険なチャレンジからみんなで挑戦出来るものまで様々ありますね。また、もともと危険なチャレンジではないのに他の人よりもスゴイことをやろうとして、結果危ないことをしてしまうパターンもあり、ネット上で盛り上がることの面白さと危うさをしみじみと感じますね。