モバイルバッテリーでタブレットが充電出来ない原因と正しい選び方

モバイルバッテリー




まず知っておきたい出力電流

モバイルバッテリーの仕様を比較する際、容量(mAh)出力電流(A)という重要な数字があります。知らないと何のことを指すかピンと来ないと思いますが、、

容量は充電出来る量です。「フル充電2回分!」とかパッケージに書いているのはこの容量の数値をもとにしています。

一方、今回の話題の中心である出力電流は充電の早さを指します。また、単に早さだけでなく、あなたが持っているデバイスに充電することが可能か、不可能かを判断する為にもこの数字は重要です。

モバイルバッテリーでタブレットに充電できない理由

タブレットに内蔵されているバッテリーはスマートフォンのバッテリーよりも強力です。そのせいで、充電時バッテリー側にはスマホ以上の高出力(電流)が要求されます。

iPhoneの充電時の要求電流が1Aなのに対し、タブレットの充電時は2Aの出力が必要となります。

この出力電流が足りないと、モバイルバッテリーをフル充電にしようがケーブルを変えようが充電は出来ません。仮に充電ランプが点灯しても、ごくわずかしか充電されなかったり、極端に充電が遅かったりします。つまり実用性が全くありません。

出力電流を確認してみよう

手持ちのモバイルバッテリーがあれば、出力電流がいくつなのか確認してみましょう。スペックは製品の裏側に書かれていることも多いです。

モバイルバッテリー

コンビニで買ったモバイルバッテリーを2つ用意しました。どちらも私のXperia Z4 Tabletを充電することが出来ません。
さて、こいつらの出力電流は何Aなんでしょう??

青い方は裏面に記載がありませんでした。。でもSONYの棒型の方は書いてありますね。
INPUTはモバイルバッテリーに入力する際の電流値なので、今回は関係ありません。今回見るべきはOUTPUT・・・OUTPUTは・・・1Aですね。

こりゃタブレットを満足に充電できないわけです。

コンビニのモバイルバッテリー

コンビニに売っているモバイルバッテリーは0.8mA〜1Aのものが殆どです。あくまで安価な非常用なので、高速充電が出来る高出力のものは基本的に扱われていません。
タブレットを充電する用途なら、家電量販店やネットでちゃんとタブレット用に使えるものを選定しなければなりません。



乾電池式

これもコンビニでよく売られているかと思います。乾電池が手に入れば使えるので、災害時用の予備バッテリーとして用意している人もいるようですが、出力電流が2Aに届くものは乾電池タイプだとまずありません。そこそこ調べましたが、最大で1.5Aの物までしかありませんでした。ですので、非常用にタブレットの充電用として乾電池タイプのモバイルバッテリーを使用することは出来ません。

タブレット充電可能なオススメのモバイルバッテリー


Anker PowerCore Fusion 5000

定番中のド定番、アマゾンでモバイルバッテリーランキングの上位に居座り続けるスペックもコスパも大満足の良品です。

最大で3Aまで出力出来ますし、軽量・小型の割に容量も5000mAhとそこそこあります。また、タブレットを持っている方は別途スマホも充電したいケースも多いと思いますが、これも有り難い2ポート付きでスマホとタブレットを同時に充電出来ます。

更に、コンセントが付いているので普段は普通の充電器として使い、そのままコンセントから抜いてモバイルバッテリーとして持ち歩けます。モバイルバッテリー側に充電し忘れる、いざ充電しようと思ったら空っぽだった!といううっかりも防げます。

私は基本自宅でコンセントに挿しっぱなしにして使用していますが、発熱することもなく、安全に稼働してくれています。

どんだけ大容量モバイルバッテリーを待ってても充電忘れてたら意味ないと思うと、これはいいよね。
普段から充電器として使うことでモバイルバッテリーへの充電も欠かさず出来るわね。

アンカーの回し者みたいになってて大変恐縮ですが、やっぱモバイルバッテリーにおいてかなり有能なメーカーなので(汗

こちら、上記の製品と違いコンセントはありませんが、その代わりコンパクトで大容量です。容量は一つ前のコンセント付きのものの2倍の10000mAh

一般的なスマホをざっくり3〜4回フル充電に出来るので、対タブレットでも心強い味方になってくれます。縦横のサイズはほぼクレジットカードと同じくらいというコンパクトさです。
大容量でコンパクトなのが特徴的だね。
スマホ・タブレットヘビーユーザーならオススメしたい一品ね。

TSUNEO 10000mAh ケーブル内蔵

上記と同じく10000mAhの大容量モバイルバッテリーです。USBポートが2つあり、うち1つがタブレット充電可能な2.4Aを出力できるポートとなっています。

1つ便利な点として、iPhone用のライトニングケーブルとアンドロイド用のマイクロUSBケーブルを本体に備え付けています。これにより、「うわ!モバイルバッテリー持ってるのにケーブル忘れた!!」という状況を回避することが出来るスグレモノです。

長すぎるケーブルをモバイルバッテリーにぐるぐる巻きにして持ち歩いてる人にもオススメで、荷物をコンパクトにすることが出来ます。小さいモバイルバッテリー使ってても、結局ケーブルをぐるぐる巻きにしてたらかさばりますからね。

ただし、備え付けのライトニングケーブルとマイクロUSBケーブルからの出力はどちらも1Aなのでご注意を。あとUSB Type-Cは備え付けていないので、ケーブルが必要ですよ。
備え付けケーブルからの出力が2Aだったら良かったのにねぇ。
複数デバイス持ちやたまにタブレットにも充電したいって人にはメリットありそうだね。

まとめ

モバイルバッテリーと一口に言っても、スペックによって様々ですし、間違った選び方をしてしまうとそもそもタブレットに充電出来ない!ってことも多いので、選ぶ際は必ず電流の出力を確認しましょう。

その上で容量本体のサイズポート数等を比較して、自分のデバイスの使い方に合わせた選定を行いましょう。

コンビニで買ったモバイルバッテリーは基本タブレットに充電出来ない(出来ても実用に耐えない)と考えて間違いありませんので、メインで使用するモバイルバッテリーを購入する際は家電量販店かネットで求めるようにすると良いです。